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マイ・セブン VOLTAGE WORLD

「多重人格者とその人を取り巻く人々の物語。
ある殺人事件の容疑者が逮捕される。
しかしそいつは7人いた!
グワィニャオンがお届けする密室サスペンスにご期待下さい。」

グワィニャオンですって。面白い名前ですよね。
佐久間淳也さんが客演するというので、観に行きました。
行く前に公式サイトをチラッと見たら、主宰の西村太佑さんが面白そう。
作・演出がこの人なら、面白いかなあと、期待しつつ行きました。
ご本人、前説で出てきた(笑)
カテコでも出てきた(笑)
そして、公演後、客電がつかないので、おかしいなあと思っていたら、西村さんが
マイク持って出てきて、DVDの紹介。そしてそのまま、次回公演の案内。
役者さんが出てきて、短い予告編を実際に演じてくれるの!
こんなの初めて見た。だってもう本編終わってるんだよ?カテコも終わってるんだよ?
それなのに、全力で、もうひと芝居。しかも、一本目は、マイ・セブンの続編。
でも、役者の人数や予算の都合上、絶対上演できないと思われるとか。
そりゃそうだ(笑)マイ・セブンと同じ演出でいくなら100人以上の役者が必要。
そして、ほんとにやる予定の次回公演の予告編。これ、佐久間さんが、主役を
やってくれたー。面白そう。だけど、実際は、別な方が演じるんですよね。
今回、面白かったので、別な方がやっていても、観に行けたら行こうかなあ。


「お前の中心は誰だ?」
というわけで。マイ・セブンの感想。印象に残ったことなど。ネタバレありまくりです。
一言で、概要を言うと、多重人格対多重人格の戦いです。
この病気の人や、関わっている人が見たら、面白いなんて言ってられないけれど、
単純にある部分が特化している人(人格)同士が、対戦していくと考えると、
格闘ゲームみたいで、面白い。
お前がその人格でくるなら、こっちはこの人格。
そいつの攻撃にはこいつで防御。
みたいな。
ペーターとかしどうなかむらとか、元ネタがあるキャラクター人格もいるもんだから、
よけいにゲームっぽかった。
そういうゲームやったことないけど。

正式には、解離性同一性障害でしたっけ。
不謹慎ながら、多重人格って羨ましいと一瞬思ってしまった。
だって、辛くなると、別な人格に交代できるんだよ!
はい。間違った認識入りましたー(笑)
これは、フィクションですからー。現実はそんな生易しいもんじゃないですよね。
でも、直面した状況に耐えられなくなった時に、別な人格が現れて、中心の自分を
守れるなんて、便利だなあと思いました。
でも、チラシにあった一文、「お前の中心は誰だ?」に象徴されるように、
本体が本体だって認識していても、実は、心の奥底で自分を操っている中心がいて、
本体自身は、隅っこに追いやられて中心にいられない場合もある。
これって、病気じゃなくても、普通の人でもありそうですよね。
私なんて、ほんっとに頑固で卑屈で弱っちいのが中心にいそうだもん。
いやまてまて。ほんとはどうだろう?
女医さんの中心には、自分がカウンセリング中に殺してしまった(殺すように仕向け
られたようにも見えた)通り魔がいて、女医さんが抵抗しようとすると、勝手に脚本を
書き換えてしまう。
男性の中には、お母さんを殺してしまったと思い込んで、ずーっと泣き続けている
少女(自分の妹)がいたりして。
二人とも人格のでき方は違うのだけど、周りを吸収したり、自分の中から生み出したり
してるのだから、結局は、自分が生きてきて遭遇したことが影響しているのだなあ。
世の中の多重人格って、ほんとにほんとに何もないところから、全く感知できない
人格が出てきたりするんじゃなかったっけ?昔、ビリー・ミリガン読んだんだけど、
もう忘れちゃったなあ。。。24人だと思ったけど、最後に女医さんが15人に
なっちゃった時点で、「ビリー・ミリガンを越えた!」って言われてたから、ビリーは
12人ぐらいだったかしら。

最後にね、男性が、男性の本体が、女医さんの奥底の人格に乗っ取られないように、
俺を全て取り込め。って言う。で、取り込んだので、15人になったのです。
最初は、7人、7人で14人だったんですけど、実は、女医さんの奥底にはもう1人、
脚本を書いている殺人犯、がいたので、結局15人になったのです。
その様子を取調室の外から見てる女子大生がいましてね。その子が、多重人格の権威、
ということで、じーっと見守っているわけですよ。闘いを。
女医さんが15人になったところで、私が行く。と、取調室に入るのです。
女医さんは、一番この病気に触れていて、実際にこの病気だからこそ、難しい患者も
カウンセリングできて、この病気の権威なのだ、と言われてたのでね、きっと、
この女子も、多重人格に違いない。と。そしたら。
私は、100人以上いる。
。。。言い切った。太刀打ちできる人格は15人じゃとても足りません。
というわけで、続編は無理でしょう(笑)

この舞台、机が一つ、椅子二つを中心にして、下手上手で横顔で見せたり、
前後で、片方は客席にずっと背中を向けてる状態でカウンセリングしたり、
その構図がとても効果的だったんですね。
それが最後、客席側を向いて、椅子に座りこんでいる女医さん。
そこへ入ってきて、客席を背にして椅子に座る女子大生。
私の人格は100人以上。。。と言うと同時にね、客席が明るくなって。
わ、私も、あの子の人格の1人!?という演出でした。
客は、皆、あの子の人格。そりゃあ、普通の人じゃ、対抗できないでしょうよ。

という、結末が大変面白かったです。
あの女の子、顔はぽやんとした感じなのに、しゃべるとぴんとしてて、迫力あって
良かったなあ。とても役にあってた。

あと、女医さんの中の、松宮さんって言う人格が面白かったなー。
松宮さん、何でも受け入れてくれる優しい女性。
けど、そういう人って、無気力でかまって欲しくない人間(男性側の無気力な人格、
ひでおさん)にとっては、とんでもなくうざったいんですよね。
何して欲しい何したい?あれしてあげようか?これしてあげようか?
これしない?あれしない?うふふふふふー。
みたいな。何を言われても、動じない。自分のペースで善意を押し付ける。
いやあ。その松宮さんが、もううざくて、面白くてだな。笑い方から何から。
私の隣にいた若い男性も、爆笑してたよ。
その松宮さんに乗せられて、無気力な鬱の象徴みたいな人格のひでおさんが、
怒鳴るんですよね。寄るな!お前みたいなやつ嫌だ!って。(正確な台詞失念)
そこで、あら、あなた、感情が出てきたじゃない(にんまり)
って。カウンセリングになってうー。と。
凶暴化したペーターを抑えるために出てきた、大島教授(佐久間さん)が知的でなー。
クイズ王でもあるらしく、発言する時に「ぴんぽん!」と早押ししてました。
女医さん側にも、知的な女性がおりまして。39さん(みそじあまりここのつさん)。
これって、39歳さんなのかしらね。
この二人、頭良いことでわかり合ってて、面白かったです。
実は、大島教授は、男性の失踪してしまった頭の良い父親を投影した人格でした。
きっときっと、この男性、このお父さんのことが好きだったんだろうなと。
何となくそんな雰囲気がありました。

そうそう。残念だったのが、最初の方で、ばーんと怒鳴る、女医さんの台詞が
聞き取れなかった事。
おそらく「最初から7人全員出してきやがった。」って感じだったかと。
途中で、女医さんの方の取り調べだったんだってわかって、冒頭の場面に戻るんだけど、
その時に、また同じ台詞を言うんだよね。聞き取れてたら、もっとかっこよく決まった
ように見えたんだけど。冒頭聞き取れなかったから、あー、こう言ってたんだ、で
終わってしまい、もったいなかった。
あとはー、すんごいアクロバティックな人おったなー。あの人も、すごかったな。
というか、皆それぞれ、アクが強くて面白かったのです。
そりゃあ、生まれ出てきた人格は、ある部分に特化しているんだから、アクも強く
なりますよねえ。
というわけで、1人ずつ書いているときりが無いのでこの辺で!
あ。そうだ。ちょっと、ペルソナ思い出したな。


読んでくださった方、拍手してくださった方、ありがとうございます。
歯医者、今日で終わりになりました。話してて、やっぱり、良い先生ではあるなあと
思いました。ただ、いかんせん高いし、高いし。歯がもったいないし。
というわけで。おやすみなさい!
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テーマ : 不安定な心
ジャンル : 心と身体

tag : 舞台 観劇

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